2017 / 05
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「つきのふね」ってなんだ?
明日も生きてみようかと思う。
そんな心の根っこ。
そこから紡ぎだされる命の織物でつくる「ふね」のこと?


(おはなし)
◆ 中学二年生のさくらは、親友だった梨利と、ある出来事を境に気まずくなり、自己嫌悪の思いも抱いている。梨利に惚れて「仲良し三人組」を自称して、二人に付きまとう勝田。
さくらがスーパーの万引きで捕まった時、逃がしてくれた事をきっかけに、心のよりどころとして通う智のアパート。勝田も、そこに出入りするようになる。
智は「宇宙船」の設計図を書いていて、人類を救う任務を持っていると二人に言いながら、徐々に精神を病んでいく…。
親友や級友たちの売春斡旋疑惑。近所で頻発する放火などの不安な出来事。
ノストラダムスの予言による世界破滅の年を目前にした未来への不安や、せまる進路への不安。
不安定な心のゆらめきのなかで、明日を探すさくらたちの日々…。

(思ったことなど)
◆ さくらたちの苦境を救って、未来を照らす象徴でもある「つきのふね」。
それは、架空な神がかりのものでも、受身で誰かが作ってくれるものでもない。

 生身でちっぽけかもしれない人間が、ジタバタとしながら「悩みの根っこ」や、すれ違ったり誤解したりの「人間関係」とつきあい、向き合って生きる日々。
その中で、織物のように紡ぎだされる掛替えのないものこそ「つきのふね」なのかもしれない。
そして「真の友」がいてこそ、それぞれの心の中の海を照らして「船」はゆっくり動きだすのかも。


ここ10年間続けて、年に約3万人が自殺する、この日本の空気が哀しい。
物語の最後の手紙に出てくる「小さくてもとうといもの」を感じる心、探す心。
忘れないで歩かなきゃ…。


(森 絵都 著「つきのふね」2005.11角川文庫 再読)
 


【】
くじらさん、こんばんは。
人との関係って傷つけられたり元気付けられたり。
色々あってむずかしいけど、誰かが元気になれるような言葉をかけてあげられる人になりたいなって思った本でした。
【】
ななさん こんにちは。

この本、以前読んだのですが、内容をすっかり忘れていました。
近作の「ラン」を読んだはずみで、久々に読み返したら、
改めて豊かなオモシロさに引っ張られるように、夢中で読みました。

ななさんに同感です。
誰かを元気に出来るような言葉をかけられるような奴に、なりたいと
とっても思いました。
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つきのふね森 絵都主人公は中学2年生の鳥井さくら。親友の梨利とは48日前から話をしていない。梨利は髪を茶色に染め、学校を休んだりしてる。梨利の事を好きでいつもまとわりついていた勝田くんは梨利と私の後をつけましている。ちょっとした事件のときに助けてもらっ ...

本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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